バリには3万を超えるバリ ヒンドゥーの寺院があり、毎日どこかで神々へ祈りをささげるお祭りや儀式が行われています。
その祈りの際に欠かせないのが、今回ご紹介する「チャナン」という名のお供え物。
バリを街並みを楽しんでいると、道沿い、足元に散らばる、何かの植物の葉や花びら…アートの残骸??のようなモノに気付くと思うのですが、それが「チャナン」!
バリ独特のその文化に迫ります。
まずはバリの宗教からしりたい
バリでは、
ジャワ島からもたらされた仏教、そしてヒンドゥー教、さらにバリ独自の信仰がまじりあい生まれた独自の宗教=バリヒンドゥー
が信仰されています。
バリヒンドゥーでは、すべての物事は善と悪、生と死…という風に、すべて相対するもので成り立っているという考え方があり、その2つがうまくバランスどられている事から世界全体もまた成り立っている…とされているんです。
チュナンとは?
そんなバリヒンドゥーの大きな特徴の一つとして、ガイドブックなどでも紹介されているのが、お供え物「チャナン」。
ココナッツなどの葉作ったお皿に花やお菓子、線香などの乗せたお供え物です。
これは、悪魔に対して「悪さをしないでくださいね」と捧げ物をしているんだそう。
こんな風に捧げます
チャナンは、朝、昼、晩の3回、祈りと共に捧げます。
祭壇などの決まった場所だけでなく、なんと、電化製品やバイクなどにも!これは故障や事故を防ぐためなのだとか。
チャナンの作り方
チャナンづくりは、バリの女性の重要な仕事の1つ。
大きな家であれば、1日あたり50~100作るトコロも(!)
さてその作り方。
それは、まず、ヤングココナッツの葉で、枠組み作るトコロから始まります。
(全て天然の素材で作られるのが基本だそうですが、最近はホッチキスを使う(!)人や、また、仕事などで時間がない人は、既製品を市場で買う場合もあるんだって。)
その後、バナナの葉などで底を作成。
出来上がった器に、お花やパンダン(あ、お菓子なんかを緑色に着色するあれですね!)を細く切った物を乗せて完成です!
枠の形や花の色にはそれぞれ意味があり、現地の人でも、それらの組み合わせが何種類になるのか?わからないほどあるんだそう。
面白い文化ですよね!
チャナン、本当に色んな種類があるので、バリを訪れた際には、ぜひぜひ気にしてみてみてください。
変わった形を見つけるたび写真に収めて、コレクションするのも面白いと思いますよ。