バリにはバリ・ヒンドゥーという独自の宗教が発達しており、その文化や、食べ物にも多大な影響を与えています。
彼らは、日本人にはちょっと想像のつかないほどに、目に見えない神様を信じています。
そのため、神様に捧げるための踊り(神事)も、盛んにおこなわれているバリ。
それらはバリ舞踊として、世界中の人に知られています。
その中から今日は、一番有名な「Kecak(ケチャ、ケチャッ、ケチャックダンス)」をご紹介したいと思います!
ケチャックダンスとは
ケチャックダンス(以下、「ケチャ」と表記)とは…
100名を超える男性たちの、独特の掛け声と共に「魔王にさらわれた姫を猿の軍団が救い出す」という内容の「ラーマーヤナ物語」が演じられる「舞踊劇」
です。
その始まりは?
ケチャが生まれたのは1930年代。その歴史は意外と新しい!
当時、植民地化が進んでいたインドネシアの島々の中で、バリ島はその独自も文化を観光資源に変える事で生き残りを図っており、そんな背景から、当時の王家がとある芸術家を呼び寄せます。
その人物こそ、のちにケチャの生みの親となるドイツ人芸術家「ヴァルター・シュピース」。
彼は、楽譜のないガムランを世界で初めて楽譜に書き起こした事や、またバリ絵画の世界に新しい風を吹き込んだ事でも有名です。
ケチャは、彼が1925年に出会ったバリの衝撃的な儀式「悪魔祓い」がそのオリジンだと言われています。
ケチャックダンスを見よう!
ここに注目
出演者である男の人たちの「チャッチャッ」という掛け声や、動き、その迫力は一見の価値あり!
クライマックスの、魔王ラーヴァナから男たちが妃を救い出すシーンが見ものです。
また、衣装に注目しても面白いハズ。
ケチャの正装として男たちは、上半身裸、耳にハイビスカスを飾り、ポレンと呼ばれる腰布を身に着けています。
どこで見れるの?
有名なのが「ウルワツ寺院」や「サレンアグン宮殿」、「ダラム・タマン・ガジャ寺院」です。
これらへのオプショナルツアーには、たいていケチャ鑑賞がセットになっていますので、そういったものを利用するのが一番簡単。
みなさま、ぜひぜひバリ舞踊一番人気の「ケチャックダンス」、体験してみてくださいな。
複数の劇団があって、そこに注目しても面白いかもしれません。
バリ舞踊、奥が深そうですね!
ウルワツ寺院とケチャックダンス(JTB現地オプショナルツアー)
ウブド自由散策と舞踊鑑賞(JTB現地オプショナルツアー)