「魔女たちの医学」インドネシアの民間薬「ジャムウ」とは?

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©Rahmat Nugroho/123RF.COM

幾世期も前から、インドネシアに伝わる民間療法「ジャムウ」。

もともとは、インドネシア ジャワ島の民間薬だったジャムゥは、アーユルヴェーダの流れを汲み、母から娘へ、そしてその次の世代へ…とそのほとんどが口承で受け継がれてきました。

医療目的で用立てられた有用植物を、様々な組み合わせ、分量、使い方でジャムゥにし、日々の健康に役立てた、かつてのジャワの人たち。

やがてそれは、インドネシアのみならず、最近は西洋にまで(!)広まっています。

ジャムゥ ハーブ
*ハーブの葉、種、果実、花びら、根などを調合

なーんて!ちょっとカッコよく書きだしてみました。
どうもー、女子旅ライターKです。わたし、バリに行って、すっかりこのジャムウの虜になってしまいました。

おそらく皆さんも、バリに行ったらば、ジャムウについて知りたくなることは間違いないと思います。お買い物してても、食事してても、スパに行っても、様々な場所でそれに触れるはず。

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ジャムウとは?

あらためて、まとめておきます。

ジャムウは、古くからインドネシアに伝わる健康法。

「ハーブが調合された飲み物」、というイメージが強いのですが、肌に塗ったりするもの、そしてその周辺の健康美容法を全体的に、「ジャムウ」と呼ぶようです。

ジャムウは不思議なハーブ

そもそも人伝え、そして家族以外にそのレシピを教えることがあまりなかったらしく、残存する文献からジャムウの足跡をたどることはなかなか難しい…と言われています。

それに使われるのはもちろん、世界で最も植物相の豊かな地域インドネシアの有用植物。

特に、生姜科の植物(ウコンやショウガ)をはじめとし、ユーカリや、タマリンド、シナモンやカルダモンなどのスパイス、「インドネシアのパンが緑色な理由」の記事でご紹介したタコノキなど、数百、数千という数の植物が使われています。

インドネシアのアーユルヴェーダ 楽園のトリートメント ジャムウ

ジャムウについて、出来るだけ正しく知りたいという方は、スーザン・J・ビアースという白人女性が書いた本(を、伊藤武さんが訳した)「インドネシアのアーユルヴェーダ ~楽園のトリートメント ジャムゥ~」がオススメです。

でも、最近はかなり広まっているらしい

科学的な根拠がない東洋医学、しかも、発展途上の国、不衛生な環境…などのイメージから、西洋人からはかなり懐疑的な目で見られていたジャムウ。

(まぁ当然ですよね…うちの家族も、「うわーーーそんなの飲んで大丈夫なの?!」「やめといたほうがいいって…」と大騒ぎしていました(笑))

ただし、バリへの欧米人の観光客が増えたことや、また、インドネシアの人たちが「事業」として外に向けてそれを発信したこと…、さらに、インドネシア政府が研究センターを立ち上げ臨床試験を課している状況など、様々な環境変化により、今ジャムウはインドネシアを超え、広く求められるようになっています。

ジャムゥ商品

また、手軽に試せるタブレットや、パウダー、ティーバッグになっているプロダクトが登場しているのも理由の1つだと思います。

バリの人達とジャムウ

私がバリを旅して感じたのは、「ジャムゥが芯から生活に根付いているんだな」という事。

おそらく食事に使われているハーブなんかも、流れを汲んでいるはずですし、それ以外の場面でもたくさんのジャムウに触れました。

コンビニの冷蔵庫に入っている水、スーパーで売っている風薬…すべてジャムウが基本。

バリの薬局 ジャムーの粉末

そうそう、私が初めてジャムウの粉末商品に出会ったとき、こんな事がありました。

とある薬局で、「何この謎の袋…?」と思い店員さんに「これは何ですか?」と聞いたんです。

彼女の答えは、「これはアトピー用、それからこれはダイエットで…」…。

そう、インドネシア バリの人は、「そもそもジャムウが何かを知らない」という事なんて考えもしないんだと思います。観光客まるだしの私を見ても。

もちろん私は、ジャムウ云々という以前に、それが「飲むもの」なのか、はたまた「体に塗るもの」なのか、なんだったら「庭に撒くもの」(笑)なのか、そこから知らなかったワケなんですが…。

日常にあるジャムウ 屋台、行商人「ジャムウ・ゲドン」

とは言え、近代化してきたバリでは、ジャムウを自作して飲むという人も減ってきているそうです。

彼女(彼)らは、それを、前述の既製品や、屋台ジャムウ行商人…などから入手するんだって!!

夕暮れ時になると市場なんかに出る屋台では、先ほど登場したジャムウの粉末(既製品)を使い、その場で作ったジャムウを買う事が出来るそう。

ジャムゥ売りのおばさんまた、ジャムウゲンドンと呼ばれる行商人は、それぞれ自分オリジナルのジャムウを売り歩いています。

たくさんのペットボトルを抱え、それを売る姿は、インドネシアの風物詩。

屋台もそうですが、ジャムウ上級者となったら、こういうトコロのジャムウも試してみたいような…ちょっと怖いような…

てなことで、ジャムゥを体験してみよう

みなさんも、インドネシア、そしてバリを訪れたなら、ぜひジャムウに触れてみてください。

ジャムウを取り入れたスパメニューだけでなく、なんと、現地ツアーとして手作り体験なんかも提供されていたりします♪

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